上海から片道1時間半の水郷の町「周荘」、歴史あふれる街なみ!
上海や蘇州を訪れたら、日帰りで観光できる周荘に立ち寄ることをおススメしたい。大都会の上海からバスで約1時間半くらいのところに位置する周荘は、徒歩で回れるコンパクトな観光地だ。清・明時代からの歴史あふれる建造物が見られる。
1.上海からおススメの日帰り旅行スポット「周荘」
上海市内とは異なる風光明媚な風景の周荘!
上海の市内中心部からバスで約1時間半のところに位置する観光エリアの周荘(江蘇省昆山市)。上海や蘇州市内から周荘まではそれほど離れていないので、日帰りでも十分観光することが可能だ。周荘は日本語ではシュウソウ、中国語ではZhou zhuang(ジョウジュアン)と読む。
周荘は江南の6大古鎮といわれる風光明媚な街で、60%以上の建造物は明や清の時代のものと言われる。周荘の古い街並みは、日本人が映画などでイメージする50年~100年前の中国とマッチするのではないだろうか。上海の大都会を観光するだけでなく、時間があれば周荘まで足をのばしてみると、より中国を楽しめるはずだ。
2.雰囲気のある水郷の町
アクセスしやすい周荘!大都会とは別の世界
周荘は上海市から約1時間ちょっとのところにあるものの、上海市も郊外にいくと田園風景が広がっている。摩天楼のそびえたつ上海市内から1時間ちょっとだけバスで移動した周荘には、まったく別の世界に来たような錯覚を覚えてしまうはずだ。日本にはあまり街の中に網のような河が流れている街は少ないため、独特の街並みを持つ周荘に魅力を感じる日本人は少なくない。
すべてタダで見れる訳じゃない、観光エリアは有料だ!
周荘の観光エリアは無料ではなく有料だ。周荘の街に入るだけで入場料が発生するのではなく、周荘という街(鎮)のなかの風光明媚な観光エリアだけ有料だ。その観光エリアのなかに入るには、100元(約1,700円)の入場料が必要になる。
周荘の見どころは観光エリアのなかに集まっており、有料の観光エリアに入らなかったら周荘をわざわざ訪れた意味はないだろう。中国には有料の観光スポットも多いが、そのなかでも周荘の観光エリアの100元は十分に料金の価値はあるはずだ。
上海市旅遊集散中心のバス往復チケットがおススメ!
周荘の観光エリアは有料(100元)であるものの、上海市内からの往復バスがセットになったお得なパックも販売されている。上海市と周荘の往復バスと観光エリアへの入場料がセットになったものは、上海旅遊集散中心という上海市観光局が運営する旅行センターが150元で販売している。
おそらく、この上海旅遊集散中心が催行している自由旅行セット(150元)が日本人の日帰り観光のニーズに一番マッチしているはずだ。この他にも上海市内の各旅行会社が団体旅行パックを販売しているものの、中国に慣れていない日本人にとっては中国人にまじった団体旅行はハードルは高いはず。
3.周荘の楽しみ方は?
周荘の建造物60%以上は清・明時代のモノ!
周荘の楽しみ方は古い路地歩き。基本的に地面は石畳で、独特の雰囲気がある。観光時には歩きやすいスニーカーがおススメだ。
お土産屋さんもたくさん!
周荘の観光エリアには、たくさんのお店が出店されている。お土産屋さんだけでなく、レストランも多い。周荘の地元の食材をつかった郷土料理を食べることができる。
周荘の特産品は豚の肘(万三蹄)!
周荘では豚の肘(ひじ)の醤油ベースの角煮が有名だ。周荘ではこの豚の肘の角煮を万三蹄と呼んでいる。
オシャレなレストランも少なくない!
周荘のレストランの多くは、河沿いに多い。オープンテラスのような場所で食事をすることができる。
中国の大型連休は避けたほうがいい!
観光スポットの周荘ではスリが多いと言われているので、普段以上に貴重品に警戒する必要がある。また、できれば中国の大型連休は避けたほうがいい。大型連休になると、周荘には普段の週末の倍以上にもなる数万人の観光客が訪れる。
日本から上海に旅行する人の多くは、短い日程のなかで市内観光だけでなく、周辺の蘇州や杭州などに足をのばす人が多いはずだ。しかしながら、蘇州や杭州は見どころも多く、大きな都市であるため、しっかり見どころを消化できずに帰路につくことも少なくない。
観光できる時間(日数)が限られているのであれば、上海からそれほど遠くなく、日帰りで満喫できる周荘も選択に入れてもよいかもしれない。周荘に着くと、あとは徒歩ですべて観光することができる。(了)