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中国で捨ててない?不要なダンボールや空き缶は売却可能!

いままで中国の生活で発生した不要なダンボールは廃却していたが、じつは売却することができる。中国に住む日本人の間で廃棄ダンボールの売却について話題になることはないので、売却方法と売却価格を紹介しよう。

1.引っ越しから家具の購入で発生したダンボール

住宅街には廃品回収所がある!

引越しで発生したダンボール、新しい家具を購入して梱包材として使用していたダンボールなど、中国では要らなくなったダンボールを売却できる。そのまま捨てるのはもったいない!

(写真1)ダンボールを買い取ってくれる業者、ゴミの整理をする場所(上海市虹口区)

(写真1)ダンボールを買い取ってくれる業者、ゴミの整理をする場所(上海市虹口区)

家の近くでダンボールや空き缶などを分別しているような所はないだろうか?そのような所はダンボールや空き缶を買い取ってくれる廃品回収場である可能性が高い。買い取りの可否と買い取り価格を聞いてみよう。

(写真2)売却したダンボールの一部

(写真2)売却したダンボールの一部

いま住んでいる賃貸マンションから歩いて1分のところにゴミを分別をしているところがある。ゴミの買い取りができるか聞いてみると、ダンボール1kgあたり5角(1元の半分で、約8円)で買い取ってくれるという。1kgでたった5角?1斤(500グラム)の間違いではないか確認しても1kgで5角だという。

計量単位の斤(きん)とは?
日本では食パンの計量単位のみで使われている斤(きん)は、中国では現在も使用されている。1斤=500g。

2.廃棄ダンボール、いくらで買い取ってもらえたか?

手慣れた様子で回収していく

ゴミを買い取ってくれる女性が家まで取りに来てくれ、運びやすいように手慣れた様子でダンボールをコンパクトに折り曲げている。

(写真3)ダンボールを折り曲げるには、まずは広げる必要がある

(写真3)ダンボールを折り曲げるには、まずは広げる必要がある

(写真4)ダンボールがコンパクトに!手慣れた様子で体重をかけて縛る

(写真4)ダンボールがコンパクトに!手慣れた様子で体重をかけて縛る

(写真5)秤(はかり)でダンボールを計量、結果は20kg(?)

(写真5)秤(はかり)でダンボールを計量、結果は20kg(?)

売却相場はどのくらい?

買取価格は1kgあたり5角(約8円)で、女性によると合計20kgで10元(約160円)だという。明らかにダンボールの重量合計は20kgもなく、1kgと1斤を完全に勘違いしている様子だった。

中国廃品網という廃品市場相場を公表しているインターネットサイトによると、廃棄ダンボールの市場価格(2014年5月29日現在)は1トンあたり1,050元(約17,000円)。これを1kgに換算すると約1.05元(約17円)である。さらに1斤(=500g)に換算すると約5角(約8.5円)となり、買い取ってもらった価格はおおむね妥当と言えるだろう。

日本のダンボール古紙の指標
日本でダンボール古紙の指標を発表している関東製紙原料直納商工組合によると、2014年6月積みの輸出価格は16.4円(1kgあたり)。日本と中国でダンボール古紙の価格差はほとんどないようだ。

日本経済新聞電子版(2014年5月30日付)

段ボール古紙、輸出価格3%高 6月積み

指標となる関東製紙原料直納商工組合(東京・台東)の6月積みは前月積みに比べ3%高の1キロ16.437円だった。

3.空き缶も売却しよう

空き缶やペッドボトルも売却可能!

空き缶の売却単価は安い。15本くらいの空き缶を持っていくと、ダンボールを買い取ってくれた女性は1元(約16円)を手渡してくれた。

(写真6)買い取ってもらったサントリーの空き缶、中身はビールだった

(写真6)買い取ってもらったサントリーの空き缶、中身はビールだった

(了)

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