中国の生活、ビジネスに役立つ情報を発信するサイト

革製品で有名な海寧市(浙江省)、上海からの移動方法は?

上海や杭州(浙江省)から列車でそれほど遠くないところに、中国のなかで革製品の製造販売で有名な海寧市があります。とくに海寧皮革城というショッピングモールが有名です。この海寧市には、どのようなルートで行くと良いでしょう?

1.浙江省の海寧市

革製品の生産・販売で有名な街

上海の近くにある浙江省の海寧市は、革製品(レザー製品)の生産・販売で中国のなかでも有名なところです。とくに海寧市政府の近くにある巨大な革製品のショッピングモールである海寧皮革城(HaiNing China Leather City)は、個人向けにも革コート、毛皮製品、ジャケット、ブーツ、カバンなどを販売しています。日本人のなかでも、近郊の上海や杭州から買い物に来る人も少なくありません。販売価格は日本で販売されている同等品の半値以下とも言われています。

(写真1)浙江省の海寧駅、上海南駅から16.5元(約370円)で来ることができる

(写真1)浙江省の海寧駅、上海南駅から16.5元(約370円)で来ることができる

浙江省の海寧市とは?
浙江省の海寧市とは、中国のなかでも革製品の製造・販売で有名な都市。海寧皮革城という巨大な販売マーケットには、中国全土からバイヤーがやってくる。総人口は81万人(2010年末)。浙江省嘉興市(地級市)に所属する県級市。上海市から列車で約1時間15分。杭州市から列車で約35分。

上海南駅から列車で移動!

この海寧市(浙江省)までの交通手段はどうなっているのでしょうか?もっとも便利な移動方法は列車です。上海からの場合、上海南駅~海寧駅まで1時間に1本くらいの頻度で列車がでています。列車代は片道16.5元(約370円)です。乗車時間は1時間15分程度。中国の列車(高速鉄道含む)を予約するなら、中国の鉄道部門が運営している12306.cnというインターネットサイトがとても便利です。日本人でも利用可能です。

この海寧までの移動で注意すべきことは、海寧西駅という高速鉄道(新幹線に相当)の駅を目指してはいけません。この海寧西駅は郊外にあり、革製品のショッピングモールがある海寧皮革城まで公共バスで約2時間もかかってしまいます。上海虹橋駅から出発する列車は、すべて海寧西駅行きとなっています。上海から海寧市に行くときは、上海南駅を利用しましょう。

(写真2)上海南駅の駅構内、あたらしい駅で清潔に保たれている

(写真2)上海南駅の駅構内、あたらしい駅で清潔に保たれている

杭州から列車で移動!

浙江省の省都である杭州市から海寧市に来る場合は、杭州東駅または杭州駅~海寧駅の列車があります。杭州東駅または杭州駅~海寧駅の乗車時間は35分前後です。海寧駅から海寧皮革城まではタクシーで10分くらいの距離になります。

2.変化する中国の列車

どんどん快適になっていく中国の列車!

中国の列車内はとても清潔です。列車番号が「G」からはじまる高速鉄道(新幹線に相当)の場合は、商務座、特等座、一等座、二等座とランクが分かれています。中国の高速鉄道は和諧号とも呼ばれます。普通列車の場合は、座席タイプの軟座(やわらかい席)、硬座(かたい席)にわかれ、寝台車両は軟臥(やわらかいベッド)、硬臥(かたいベッド)と座席ランクが分かれています。

(写真2)普通列車のなかの様子、連休以外はそれほど大混雑はしていない

(写真2)普通列車のなかの様子、連休以外はそれほど大混雑はしていない

中国高速鉄道の和諧号とは?
和諧号は2007年からスタートした中国の高速鉄道。CRH(China Railway High-speed)とも呼ばれ、日本語では「中国高速鉄道」。現在の中国高速鉄道は、シーメンス(ドイツ)、川崎重工(日本)、ボンバルディア(カナダ)、アルストム(フランス)などの海外技術をもとに、中国が独自開発したとされている。最高時速350km/h。

けっこう空いている列車内

高速鉄道の二等席であっても、普通列車の硬座であっても、日本人が座席の快適さを心配するようなレベルではありません。とても快適に利用することができます。ときどき、自分のチケットの座席に知らない人が座っているケースがありますが、その時は相手のチケットを確認させてもらうと良いでしょう。

こちらが車両番号を間違えているケースもありますし、相手のほうが座席を勘違いしているケースもあります。

(写真3)けっこう空いている列車内、平日は無座(立ち席)の人もあまりいない

(写真3)けっこう空いている列車内、平日は無座(立ち席)の人もあまりいない

3.革製品で有名な海寧皮革城

超巨大な革製品専門のショッピングモール

日本人が海寧市に来る目的は、ほとんどの場合はアパレルやカバンなどの革製品の買い物です。海寧市に個人利用として革製品の買い物に来た人は、間違いなく海寧皮革城を訪れるでしょう。

(写真4)海寧皮革城のなかの様子、たくさんの革製品が販売されている

(写真4)海寧皮革城のなかの様子、たくさんの革製品が販売されている

この海寧皮革城は1994年にオープンし、いまでは中国の革製品の流通でもっとも有名な市場になっています。この海寧皮革城にはたくさんの小売店が出店していて、衣類、カバン、靴など革の加工品であれば、何でも販売されています。上海や杭州に住んでいる人には、是非オススメの買い物スポットです。日本では見たこともない規模の百貨店を見学するだけでも面白いでしょう。(了)

top of page