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無錫で見つけた10元ショップの生活無憂、雰囲気は名創優品!

中国本土でオシャレな生活雑貨ショップが増えている。これまでは無印良品に似た名創優品が有名だったが、無錫市(江蘇省)で生活無憂というお店を発見。商品自体も名創優品と類似しており、店内だけをみると名創優品と大きな違いはない。

1.中国で増える10元ショップ

いままでなかった業態、ここ数年で爆発的に増加した似た店舗!

無錫市内を歩いていると、オシャレな雑貨ショップ「生活無憂」を発見。ここ数年、中国本土では、このような10元ショップ(すべて10元というわけではない、日本円で約180円)を見かけることが増えてきている。生活無憂は約200店舗ほど展開されており、2016年には600店舗まで拡大する計画だ。

日本では東急ハンズ、ロフト、無印良品、ダイソー(100均一ショップ)など、いろいろな雑貨・インテリア小物ショップがある。いっぽう、中国では大型スーパー(カルフール、ウォルマートなど)の小物・雑貨エリアくらいしか魅力的なモノを販売しているところはない。そのようななかで、日本品質を打ちだした名創優品を筆頭に、すごい勢いで生活雑貨を販売するチェーン店が増えてきている。

(写真1)生活無憂のお店、緑色がショップカラー(江蘇省・無錫市)

(写真1)生活無憂のお店、緑色がショップカラー(江蘇省・無錫市)

中国の雑貨ショップ名は4文字が基本!?

いま中国本土でもっとも人気の高い雑貨・インテリアショップといえば名創優品(MINISO、メイソウ)。中国の中級規模の都市では、名創優品を見かける機会はかなり増えている。名創優品で販売されている商品の価格帯は10元~50元(約200円~1,000円)。

名創優品にしろ、生活無憂にしろ、千韓良品にしろ、中国の雑貨ショップは4文字の店名・ブランド名が多い。また、ロゴマークもほとんど同じで、ショップ名を四角いマークで囲んでいる。ロゴのカラー(色)が違うくらいだ。

(写真2)中国で人気の雑貨ショップ、名創優品(MINISO、メイソウ)

(写真2)中国で人気の雑貨ショップ、名創優品(MINISO、メイソウ)

名創優品
名創優品(MINISO)は、日本人の三宅順也氏が首席統括デザイナーをしている10元ショップ。あくまでも日本品質を主張しており、ほとんどの製品は中国で生産されている。驚くような低価格で雑貨を販売しており、中国の若者に大人気。2014年末には中国本土で370店舗あまり展開されている。

2.オシャレな生活無憂の店内のようす

商品の色で店内をオシャレにする!

生活無憂の店内は色鮮やかな商品でオシャレにかざられている。中国の雑貨ショップをみていると、お店自体がオシャレにかざられていないと若い顧客を集客することはむずかしい。中国の昔からある乱雑に陳列されたお店よりも、名創優品(MINISO)や生活無憂のようなオシャレな雰囲気が中国の若い顧客を引きよせている。

商品をデザインするときや仕入れるときに、商品ごとのカラーも意識しているはずだ。同じ商品でも複数のカラーを用意することで、展示されている棚がいっそうオシャレにみえるように工夫されている。

(写真3)生活無憂の店内のようす、商品もふくめて店内がオシャレに映る

(写真3)生活無憂の店内のようす、商品もふくめて店内がオシャレに映る

お得感満載の商品たち、ターゲットは20代の若者たち!

数年前まで、中国ではオシャレな雑貨専門店がなかったといっても過言ではない。以前は大型スーパーマーケットの小物コーナーか、個人オーナーが出店する雑貨店がメインの購入経路だった。

そこに、名創優品が全国的に多店舗を展開し、20代の若者たちでも購入できる価格でオシャレな小物を大量に投入し、いっきに人気を博した。生活無憂にとっては、先行している名創優品にどこまで追いついていけるかが大きな課題だ。ブランドの認知もどのようにしていくのか。

(写真4)生活無憂の商品、プライベートブランドを投入している

(写真4)生活無憂の商品、プライベートブランドを投入している

中国の実店舗はネット通販におされて、アパレルを中心に苦戦中だ。中国の不動産価格が高止まりしていることもあり、テナント料(賃貸料)は実店舗にとって大きな経済的な負担になっている。

雑貨・インテリア商品にかぎってみれば、もしかするとネット通販に太刀打ちできるかもしれない。生活無憂などで販売している商品は10元~50元と単価が安いため、ネット通販では送料が販売のあしかせになるからだ。それほど競争のはげしくない生活雑貨分野では、生活無憂も中国有数のお店になるかもしれない。(了)

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