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広州の輸出向けアパレル卸売、御竜服装批発市場とは?

広州市の長距離列車の発着駅である広州駅周辺には、衣類、靴、雑貨など数多くの卸売市場が集まっています。これらの卸売市場は広州駅の隣にある地下鉄の三元里駅まで続いています。その三元里駅の真上にあるのは御竜服装批発市場です。

1.広州の三元里駅にある卸売市場

広州駅からひと駅の三元里

広州市は衣類、靴、雑貨、時計などの卸売市場で有名なところです。これらの卸売市場は、広州駅から隣の地下鉄の駅である三元里駅まで続いています。その三元里駅の真上にあるのは御竜服装批発市場とよばれるアパレル製品を中心とした卸売市場です。おもに輸出品向けの製品を扱っています。これらの店舗のなかには輸出販売専門で国内販売をしないと話す店舗もあります。

広州市とは?
広州市は広東省の省都(県庁所在地に相当)。総人口は1,293万人(2013年末)。毎年春と秋には中国進出口商品交易会(広州交易会)と呼ばれる中国最大の見本市(展示会)が行われている。
(写真1)三元里駅の真上にある御竜服装批発市場(広州市越秀区)

(写真1)三元里駅の真上にある御竜服装批発市場(広州市越秀区)

中国の卸売市場で写真撮影は厳禁!

中国の卸売市場ではなかなか写真撮影はできません。店舗内の商品を撮影する場合は、スタッフの許可をとってから撮影したほうが良いでしょう。同業者による模倣商品を避けるためなのか、勝手に撮影していると鬼の形相(ぎょうそう)で「いま撮った写真を消せ!」と怒るスタッフも少なくありません。

(写真2)店舗によっては小売販売もしている(御竜服装城のなか)

(写真2)店舗によっては小売販売もしている(御竜服装城のなか)

2.輸出品の在庫販売も

山のような在庫

この御竜服装批発市場は輸出向けのアパレル製品で有名なマーケットです。売り切れず余った在庫商品を安く売っていることでも有名です。アフリカ人のバイヤーもたくさん買い付けにきています。広州市内の卸売市場では、アフリカ人(黒人)をたくさん見かける一方で、白人の西洋人はあまり見かけません。

(写真3)御竜服装批発市場の山のような在庫商品

(写真3)御竜服装批発市場の山のような在庫商品

3.便利な立地にある御竜服装批発市場

三元里の駅から徒歩1分

この御竜服装批発市場は地下鉄の三元里という駅(広州駅からひと駅)の真上にあります。経済的に発展した広州市内の様子とはガラッとかわり、独特の雰囲気がある場所としても三元里は有名です。

(写真4)広州の地下鉄駅である三元里、左右の広告は御竜服装批発市場のもの

(写真4)広州の地下鉄駅である三元里、左右の広告は御竜服装批発市場のもの

広州の三元里の雰囲気は?

この三元里には、とにかく新しいマンションがありません。1980年、1990年代の古い住宅ばかりで、高層マンションは建設されていません。この周辺の家賃相場はだいたい2LDKでも2,000元(約4万円)前後と格安ですが、広州市中心部のなかでも治安はあまり良くないと言われ、日本人のあいだで評判はよくありません。

(写真5)高層マンションがほとんどない三元里(広州市越秀区)

(写真5)高層マンションがほとんどない三元里(広州市越秀区)

しかしながら、実際に1週間ほど三元里駅から徒歩3分ほどのホテルに滞在したものの、治安の悪さを感じることはありませんでした。この三元里は広州の列車、地下鉄、長距離バスの拠点である広州駅からひと駅のところに位置しています。

評判のよくない三元里であるものの、1週間程度の滞在であれば交通面は便利で、広州市内の天河区や花園酒店(ガーデンホテル)周辺よりも割安で宿泊することができます。(了)

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