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中国の水道水は安全なのか?じつは蛇口の金属も重要だった

中国で生活している日本人のなかにはウォーターサーバーを利用しているひとも、沸騰させた水道水を利用しているひともいるだろう。中国人のあいだで一般的な沸騰させた水道水にも、蛇口の品質という問題があらたに浮かび上がってきた。

1.中国の水道水は安全か?

沸騰させれば飲めるのか?

中国の水道水は安全なのだろうか?中国で生活している多くの日本人は、ウォーターサーバーの飲用水を利用しているだろう。中国人の多くはウォーターサーバーの機器本体の衛生状態と18リットルのボトル水(中国語は桶装水)の品質に疑問をもっているひとも多いようだ。

(写真1)18リットルのウォーターサーバー用の飲用水

(写真1)18リットルのウォーターサーバー用の飲用水

中国人のなかにはウォーターサーバーを利用するよりも、自宅の水道水を沸騰させた水のほうが清潔で安全だと考えているひとが多い。まわりの中国人の知人に聞いてみると、自宅でウォーターサーバーを利用しているひとは少数派だ。

小さな子どもがいる家庭では、沸騰させた水道水を1日寝かせて(中国語で困水)、底にたまった沈殿物をのぞいた部分だけを利用しているひともいるという。そんな水道水にも、中国では死角があった。

2.水道の蛇口の金属が重要?

国家標準に不合格な水道の蛇口も

上海市質量技術監督局が2014年8月18日に公表した蛇口検査の結果によると、サンプル調査をおこなった62ロットの水道の蛇口の製品のうち、23ロットの製品が不合格だった。日本メーカーで東陶機器(広州)有限公司が製造しているTOTO製はバッチリ合格している。

(写真2)水道の蛇口、国家標準に達さない製品も多い

(写真2)水道の蛇口、国家標準に達さない製品も多い

上海市質量技術監督局とは?
上海市質量技術監督局とは、エレベーター、大型娯楽施設など特殊設備の安全性の監督管理、工業製品の品質監督、食品の生産過程の違法行為の調査などをおこなっている政府部門。

今回の検査は中国のいくつかの国家標準(GB、Guojia Biaozhun)に照らして検査をおこなっている。検査の項目は蛇口の密封性、水圧、強度など。さらに飲用や野菜や果物などの洗浄に利用する蛇口は重金属(鉛、マンガン、ヒ素、六価クロム、水銀など)の検査もおこなっている。

蛇口の金属がポイント?

中国の現地紙もけっこう報じている。上海市の日刊紙である東方早報はつぎのように報じている。

東方早報による報道(2014年8月19日付)(一部抜粋)

(タイトル)水道の蛇口は歯磨きや野菜の洗浄に適さないものも、半分以上から重金属超過

(本文)上海市質量技術監督局によると、一部のメーカーはその蛇口製品が生活飲用水に適しているかどうか、蛇口製品のパッケージや説明書に記載していない。一部の小売店や消費者は飲用水に接触する箇所の蛇口として使用に適さない蛇口を利用している。調べてみると、長いあいだ重金属の基準値をこえた蛇口を飲用水のために利用していると、人体に悪影響を及ぼす可能性がある。

上海の複数のメディアで共同運営している東方網という総合情報サイトはつぎのように報道している。

東方網による報道(2014年8月20日)(一部抜粋)

(タイトル)蛇口のサンプル調査の8割が基準未達、サンプル調査した商品すべて飲用水に適しているかどうかの表記がない

(本文)上海市質量技術監督局のアドバイスとして、洗面所や浴室などの飲用水としての機能をもっていない蛇口をつかって飲用水として利用する場合、朝一番に洗面所の蛇口から出てくる水は重金属の量がかなり高いので、口に入れないように。特別な事情により口にいれざる得ない場合は、2~3秒ほど水を流してから利用するように。

飲用水として利用する台所用と洗面所や浴室の蛇口はもとめられている基準がちがうなんて・・・。水道水の安全は、浄水場で浄水された水、家庭まで給水される水道管や貯水タンクの品質だけでなく、蛇口の品質も重要ということを忘れないように。

(了)

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