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中国のホテル宿泊、こうすれば現地で飛込みでも値下げ可能

中国に滞在している人が旅行や出張するとき、現地で気に入ったホテルに飛び込みで宿泊することもあるだろう。なぜなら、事前予約は高級ホテル以外は失敗してしまうことが多いからだ。中国でどうすればホテル代の値下げを成功できるか?

1.江蘇省昆山市に格安で泊まるなら安騰精品酒店

そもそも昆山市とは?

上海市内から高速鉄道で20分弱で来ることができる江蘇省の昆山市。上海市と蘇州市にあいだにある地方都市のひとつ。日本人のあいだでは昆山市という都市はあまり知られていないかもしれないが、じつは日本料理屋や日本人向けカラオケ(日カラ)もある。昆山日本人会(KJA)のブログによると、おおよそ1,000人ほどの日本人が昆山市に滞在しているようだ。

江蘇省の昆山市とは?
昆山市は、上海市と江蘇省蘇州市のあいだに位置する県級都市。昆山市は江蘇省蘇州市に所属。上海市と昆山市のあいだは高速鉄道の和諧号により20分弱で移動できる。上海虹橋空港から42km、上海浦東空港から92kmに位置する。人口は164万人。

昆山市はコストが低い

上海市郊外であっても工場用地の賃借料や人件費が高騰してきており、昆山市に工場を展開する日系企業も少なくないようだ。いろいろな費用で上海市内の工業団地よりもコストは低いだろう。

あくまでも一つの指標であるが、昆山市は上海市内からそれほど遠くないにもかかわらず、賃貸マンションの家賃は上海市よりも大幅に低い。1ヶ月あたり3LDKの高級マンションでも4,000元~5,000元(約6.6万円~8.3万円)が家賃相場だ。

一泊119元で泊まれる

その昆山市内には前進西路という西から東に走っている市内中心部を走る大通りがある。この前進西路の昆山市第一人民医院から徒歩3分くらいのところにあるのが格安の安騰精品酒店というホテル。一泊あたり119元(約2,000円)の格安で宿泊することができる。

(写真1)安騰精品酒店の部屋の様子、大きなダブルベッドがある

(写真1)安騰精品酒店の部屋の様子、大きなダブルベッドがある

2.上海市内のホテルは高すぎる?

上海の中心部であれば400元以上か?

上海市内の静安寺周辺や日本人の多い古北地区であれば、このホテルは400元(約6,600円)以上はするだろう。上海市内は不動産相場の高騰により、賃貸マンションからホテルまで中国のなかでは高すぎるクラスに入っているということだろう。

しかし、安騰精品酒店は室内の清潔さ、ベッドの質などを考えても、かなりコストパフォーマンスの高いホテルであることは間違いない。

(写真2)洗面所もあり、残念ながら冷蔵庫は設置されていない

(写真2)洗面所もあり、残念ながら冷蔵庫は設置されていない

中国のホテルは宿泊料の交渉可能!こうすれば値下げ可能

このホテルの部屋をみてから、フロントに一泊あたりの宿泊料を聞くと159元(約2,600円)。この宿泊料でも悪くないが、スマートフォンに入れている百度地図(Baidu Map)には宿泊サイトを仲介すると120元前後と表示されている。

(写真3)トイレと浴室、中級クラスのホテルと変わらない設備

(写真3)トイレと浴室、中級クラスのホテルと変わらない設備

フロントに値下げ交渉をしたところ、「正式な発票(領収書)を発行しなくてもよいならば119元でいいですよ」との回答。日本と異なり、中国の中級以下のホテルではフロント担当者が宿泊料を値下げする裁量権をもっている。中国で飛び込みで宿泊するときは、かならず値下げ交渉をしたほうがいいだろう。(了)

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