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昆山市(江蘇省)のスターバックス、出前配達が可能!?

江蘇省の昆山市という地方都市にもスターバックスは進出している。地方都市といっても160万人を超える大都市であり、スターバックスとしては十分採算がとれる中高所得層の多い市場かもしれない。なんと昆山のスタバは出前もやっている?

1.中国でスターバックスは一般的

地方都市にもスターバックスはある

上海市から高速鉄道で20分弱で到着できる江蘇省の昆山市。昆山日本人会(KJA)のブログによると、この地方都市には日本人1,000人ほども住んでいるようだ。ほとんどの人は昆山市にある日系企業の製造子会社に駐在しているのだろう。

この昆山市の繁華街にはスターバックス(スタバ)が何店舗かある。中国人の中間所得層にとって、すでにスターバックスは気軽に入れるカフェになっている。

江蘇省の昆山市とは?
昆山市は、上海市と江蘇省蘇州市のあいだに位置する県級都市。昆山市は江蘇省蘇州市に所属。上海市と昆山市のあいだは高速鉄道の和諧号により20分弱で移動できる。上海虹橋空港から42km、上海浦東空港から92kmに位置する。人口は164万人。
(写真1)昆山市の百貨店パークソンにあるスターバックス

(写真1)昆山市の百貨店パークソンにあるスターバックス

スターバックスでは大学生のアルバイトも多い

中国のスターバックスで働いている人は、フルタイム社員(全職)とアルバイト(兼職)の2パターンの雇用形態の人がいる。アルバイト(兼職)はほとんどの場合、大学生の3年生か4年生が多い。上海市内のスターバックスであれば時給14元(約280円)。2014年4月から上海市の最低賃金(時給)は14元から17元に改定されているが、現在のところ14元のままのようだ。

中国のスターバックス
中国のスターバックスは1999年1月、北京の国際貿易センターに1号店をオープン。中国本土の60以上の都市で1,000店舗以上を展開している。なお、日本のスターバックスは1,034店舗(2014年3月末時点)。
(写真2)中国のスターバックスはカップやコーヒー豆の販売に力をいれている

(写真2)中国のスターバックスはカップやコーヒー豆の販売に力をいれている

2.なに?!スターバックスで出前配達も可能?

昆山のスタバで発見、出前配達可能

おどろいたことに昆山市にあるスターバックスでは出前配達も可能だ。店から徒歩10分以内で、最低4杯あるいは100元(約2,000円)以上の注文であれば配達してくれる。中国ではマクドナルド、ケンタッキー(KFC)の配達は一般的であるが、スターバックスで出前配達しているところを見たのははじめてだ。

(写真3)出前配達の条件が記載されている、天気により配達不可も

(写真3)出前配達の条件が記載されている、天気により配達不可も

3.華東地区のスターバックス

台湾の統一集団との合弁

このスターバックスの名刺をよく見ると、「上海統一星巴克珈琲有限公司」と書かれている。上海などの華東地域で運営されているスターバックスは、統一集団(台湾)、上海煙草集団(中国)、スターバックス(米国)の3社の合弁企業によって運営されている。

(写真3)華東地区のスターバックスは台湾の統一集団などの合弁

(写真3)華東地区のスターバックスは台湾の統一集団などの合弁

華南地区のスターバックスは美心集団との合弁

香港、広東省、マカオのスターバックスは、美心集団(中国)とスターバックス(米国)の合弁会社が運営している。

(写真4)香港や広東省で見かける食品メーカーの美心集団

(写真4)香港や広東省で見かける食品メーカーの美心集団

ちなみに、日本では生活雑貨などの企画販売を行っている株式会社サザビーリーグ(SAZABY)とスターバックス(米国)が合弁会社としてスターバックスを運営している。ただし、スターバックス(米国)は2014年9月、日本のスターバックスを完全子会社にすることを表明している。(了)

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