中国(上海)で家具購入、実店舗での購入から組み立てまで
中国に住んでいる日本人は家具付きのマンションに住んでいることが多く、なかなか中国で家具を購入する機会はないだろう。中国の大型家具店でベッドと本棚を購入し、配送から組立まで依頼したので紹介したい。
1.物件オーナーおススメの家具店
「金海馬家居」という家具店
上海の賃貸マンションの物件オーナーである肖さん(66歳)は、上海で家具を購入するなら「金海馬家居(KINHOM)」が安いという。内装工事をガンガン仕切ってすすめている肖さんがオススメするなら間違いないはず。さっそく、公共バス(2元=約33円)を乗りついで「金海馬家居」に向かった。
- 金海馬集団とは?
- 金海馬集団は、全国で2万人の従業員をかかえる中国最大の家具販売店の一つ。
「金海馬家居」をIKEA(イケア)やニトリのような家具ブランドの店舗だと思っていたら、百貨店方式でテナント企業に場所を貸している形態だった。「金海馬家居」という家具ブランドがあるわけではない。
2.ベッド組立、日本式と異なり釘を打ちこむ
中国で購入したベッド
まずは生活に必須のベッド。ベッドを使用するためには、ベッドの枠組み(フレーム)とマットレスの2つが必要になる。ベッドの枠は429元(約7,000円)。マットレスは寝心地よく、硬すぎない少し高いものを購入した。マットレスは販売価格1,699元から289元(約4,700円)安くしてもらい、1,410元(約23,000円)となった。
釘で打ち込んでいく
日本で購入する一般的なベッドであれば、六角レンチを使って止めていくだけ。このベッドは六角レンチだけでなく、釘も打ちこんでいくタイプ。業者に委託していないと組立に苦労しそうだ。今回購入したベッドと本棚の運送費と組立費は合計170元(約2,800円)。自動三輪車で運んできてくれた。
3.本棚組み立て
勝手にガムテープで補強?!
つぎに本棚。もともとは本棚の組立は頼んでなかった。もし自分ひとりで組み立てた場合、すごく時間がかかりそうなため、ベッドの組み立てに来ていた2人に50元(約800円)で組立を依頼した。この高さ2メートルくらいある本棚は359元(約6,000円)。
完成後の本棚をみると、茶色のガムテープが貼られていた。なんでガムテープを貼っているのか聞くと、このガムテープがないと3枚にわかれている背板が離れてしまうという。他に方法がなくガムテープで止めるのは良いとしても、事前に購入者に確認すべきだろう。
本棚の裏側にもしっかりとガムテープで補強されていた。購入者のためを思って補強したのか、とにかく完成させるために貼ったのか・・・。彼らから積極的にガムテープについて話すことはなかった。聞かなかったら、何も言わずに帰っていただろう。
4.家具店での価格交渉、運送から組立まで
店によっては値下げ交渉可能
このような家具店で購入する場合は、値下げ交渉をしっかりすることが重要。表記されている価格自体もそれほど高額ではないが、交渉すれば更に安くなることが多い。ベッドは大体20%くらい安くなった。本棚を購入したところは、値下げ販売をおこなっておらず、もともと359元(約6,000円)と高くなかった。
今回購入したベッドと本棚を配送から組立してくれた2名は、購入した店舗の人ではない。金海馬家居に入り込んでいる外部業者で、店員の友達のようだ。家具店の店員から「この家具店で配送を依頼すると、決まった日に決まった地域のみに配送するので時間がかかるよ。店に出入りしている外部業者なら今日でも配送できるよ。値段も外部業者のほうが安い」と紹介してくれた。
この店員はこの外部業者から接待をうけているのか、ただ外部業者と友達という関係なのか・・・。(了)