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上海でウォターサーバー飲用水の調達、入手方法と価格は?

中国の生活で飲用水はどうすべきか?購入する飲用水よりも、水道水を沸騰させたほうが安全という中国人も多い。しっかり調べる前にウォーターサーバー用の飲用水を購入し、当面は利用することになってしまった。

1.当面はウォーターサーバーの飲用水を利用

水道水を沸騰させたほうが安全?

日本では水道水を沸かしてお茶やコーヒーを飲むのが一般的である。しかし、中国に住んでいる日本人はウォーターサーバー用の19リットルのボトル式(中国語:桶装)の水を購入して使用している人は多いだろう。

しかし、中国人の複数の知人に聞いてみると、ウォーターサーバー用の飲用水よりも、むしろ沸騰させた水道水のほうが衛生面で安心だと思っている人のほうが多い。よくよく調べてみると、販売されている飲用水の品質に疑問を投げかける報道記事も少なくない。

2013年10月16日付の広州市の日刊紙「羊城晩報」電子版によると、「ワトソンズ(Watsons)のボトル水から基準の80倍の菌、健康に影響」と報じている。

(記事から一部抜粋して仮訳)

(2013年10月)15日、広州市質量技術監督局(以下、監督局)は広州市で生産されている製品に対する9回目の通常サンプリング検査の結果を公表した。羊城晩報の記者が集計したところ、39種類の商品が監督局のブラックリストに上がった。(省略)
ワトソンズのボトル蒸留水も(ブラックリストに)上がった。広州市民が愛用する飲用水ブランド(であるワトソンズの飲用水)の細菌が基準の80倍だった。

(写真1)自宅に設置したウォーターサーバー、「農夫山泉」を購入

(写真1)自宅に設置したウォーターサーバー、「農夫山泉」を購入

よくよく飲用水について調べる前に、ウォーターサーバー用の飲用水の回数券(10ボトル分)を購入してしまい、10回分は利用することになってしまった。

2.ウォーターサーバーの飲用水の入手方法

どうやって入手する?

どうやってウォーターサーバーに設置する19リットルのボトル型の飲用水を入手するのか?中国の高級アパートに住んでいれば、マンションの管理事務所のようなところに頼むと調達できるかもしれない。

中国で一般的なマンションに住んでいる人は、自分で業者に連絡をとって配送してもらわなければならない。今回は中国の検索エンジン大手の百度(Baidu、バイドゥ)で「上海 飲用水 桶装」と入力して探した。百度の検索結果に、上海市内の複数の飲用水代理店がでてきた。

(写真2)百度(Baidu)の「上海 飲用水 桶装」検索結果、飲用水代理店がでてくる

(写真2)百度(Baidu)の「上海 飲用水 桶装」検索結果、飲用水代理店がでてくる

家の近くに飲用水の19リットルのボトルを山積みしているところがあれば、そこは飲用水の代理店である可能性が高いので、配送してくれるか直接聞いてみるのも良いだろう。

3.ウォーターサーバーの飲用水の値段は?

20元前後で購入できる

インターネットで飲用水代理店を見つけて、数ある飲用水の中からどの飲用水にするか決める必要がある。ウォーターサーバー用の19リットルの飲用水は、いまのところ20元(約330円)前後。

(写真3)19リットルの飲用水の価格表(2014年5月時点)

(写真3)19リットルの飲用水の価格表(2014年5月時点)

今回購入したところは、最低10回分を購入することを求められた。残念ながら、その都度の販売はしていなかった。さらに19リットルのボトルはレンタルという位置づけで、空ボトルの保証金40元(約660円)を支払った。回数券と一緒にカード番号(私の場合は「1072」)が渡され、必要になったら電話してカード番号を言えば登録されている住所に配送してくれる。

保証金を支払ったときの支払証明(中国語:収据)は、保証金を返してもらうときに必要になるので、なくさないように保管しておかなければならない。

(写真4)飲用水の回数券(1枚20元、計200元)と空ボトル40元の保証金支払証明

(写真4)飲用水の回数券(1枚20元、計200元)と空ボトル40元の保証金支払証明

4.ウォーターサーバーの機器がない場合は?

ネット通販で購入可能

中国で賃貸したマンションに、そもそもウォーターサーバーの機器がない場合はどうしたらいいのか?中国の家電量販店の国美(GuoMei)や蘇寧(SuNing)でウォーターサーバーを購入できるし、ネット通販の淘宝(タオバオ、TaoBao)でも100元(約1,650円)くらいで購入することができる。

飲用水の販売代理店に相談するのがいい

もっとも手軽なのは、飲用水の販売代理店から入手する方法。ある代理店では、30回分の19リットルの飲用水を購入すれば、縦置き式のウォーターサーバーの機器を無料でくれるようだ。1ボトルあたり20元(約330円)で30回分と計算すると、600元(約1万円)でウォーターサーバーと19リットルの飲用水(30回分)を入手することができる。ウォーターサーバーがない場合は、代理店と相談してみるとよいだろう。

(写真5)ある代理店の19リットルのボトル型の販売セット

(写真5)ある代理店の19リットルのボトル型の販売セット

上記の表で一つ気になるのは、契約数量に応じて特典がもらえる点。1,000枚セット(約33万円分に相当)を購入するとデジタルカメラがもらえる。30,000枚セット(約1千万円分に相当)を購入すると、なんと上海GMの自動車がもらえるようだ。

大体1ヶ月に一人あたり1ボトル消費すると考えると、約2,500人の従業員がいる工場で1年間に30,000ボトルくらいは消費する。中国の会社や工場では、飲用水の購買が担当者の利権になっていないだろうか。(了)

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