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中国で家電のネット通販、京東商城(JD.com)がイイ!

中国で家電やスマートフォン(スマホ)などをネット通販で購入するなら、京東商城(通販サイト)がおススメだ。中国人からも信頼度が高い。徹底したアフターサービスを打ち出し、ユーザーから品質に対する安心感を勝ち取っている。

1.ネット通販の京東商城とは?

アリババグループよりも京東商城のほうが売上高は大きい

中国のネット通販というと、日本人のなかではアリババグループ(阿里巴巴集団)が運営している淘宝(タオバオ)が有名だ。アリババグループは、淘宝(タオバオ)のほかに天猫(Tmall)というECサイト(以下、補足)も運営している。

ECとは?
EC(electronic commerce)とは、インターネットを通して商品やサービスを販売するビジネス。電子商取引とも呼ばれる。電子商取引は、企業同士の取引(B to B)、企業と消費者間の取引(B to C)、消費者同士の取引(C to C)の3つに分かれる。

日本で最大規模のインターネット上のショッピングモールを運営しているのは楽天。その楽天の2013年の流通総額は1.7兆円。アリババグループの2013年度の流通総額は約27兆円で、楽天の約16倍の規模になっている。

しかし、流通総額ではなく売上高で見ると、じつは京東商城というインターネット企業のほうがアリババグループよりも大きい。京東商城の売上高は中国のインターネット関連企業のなかで第1位となっている。

<2013年:中国のインターネット関連企業の売上高トップ5>
1.京東商城 :693億元(約1兆1,400億円)
2.テンセント :604億元(約9,970億円)
3.アリババ :492億元(約8,120億円)
4.百度(バイドゥ) :319億元(約5,260億円)
5.小米(シャオミ) :316億元(約5,210億円)
(出所)艾瑞諮詢「2014年中国網絡購物行業年度監督報告」

アリババグループの運営している淘宝(タオバオ)や天猫(Tmall)は、あくまでインターネット上のショッピングモールで売り場を提供しているという位置づけ。その売場内で行われている巨額の取引は、アリババグループ自身の売上高になるわけではない。あくまで流通総額として扱われる。

(写真1)京東商城(JD.com)のロゴマーク

(写真1)京東商城(JD.com)のロゴマーク

京東商城はどんな企業なのか?

京東商城とは、どのような企業なのか?京東商城はJD.comというドメイン名(インターネット上の住所にあたる)も積極的に宣伝している。京東商城はインターネット上の総合小売店である。家電、スマートフォン(スマホ)、携帯電話、パソコンの電化製品から、家具、アクセサリー、化粧品などの日用品まで幅広く販売している。

アリババグループは淘宝(タオバオ)や天猫(Tmall)のインターネット上のショッピングモールに出店者を集める戦略を取っているが、京東商城は自社販売に力を入れている。日本で展開している同じようなビジネスモデルの企業は、アマゾン(Amazon)が考えられる。アマゾンは、すでに書籍だけでなく家電から日用品まで自社を中心に販売しているインターネット上の総合小売店である。

中国のIT関連シンクタンクの艾瑞諮詢(iResearch)の「2014年中国網絡購物行業年度監督報告」によると、中国における淘宝(タオバオ)などのショッピングモール方式を除いた自社販売型のネット通販は、京東商城が中国全体の46.5%で圧倒的な市場シェアを占めている。ちなみに、第2位は蘇寧(SuNing)の10.8%。

2.家電製品の購入はおススメの京東商城

京東商城のアフターサービスがスゴい!

中国人の知人は、ネット通販で家電やスマートフォン(スマホ)、ノートパソコンなどを購入するなら京東商城が絶対おススメという。京東商城の何が良いのだろうか?京東商城が信頼できることに尽きる。中国人は京東商城をどのような点で信頼しているのだろうか?

京東商城は自社販売した製品に対して、徹底したアフターサービスを行っている。京東商城は購入してから7日以内なら、理由を問わず返品可能。15日以内なら品質を理由とする返品や修理が無料。しかも、家まで無料で製品を取りに来てくれる。1年以内の品質故障も無料で家まで製品を取りに来てくれる(修理費は製品ごとの保証書に準じる)。

淘宝(タオバオ)や天猫(Tmall)でも家電などを販売している出店者(出店企業)は多いが、小さい商店が出店しているケースが多い。国美(GuoMei)や蘇寧(SuNing)などの大型実店舗を保有した家電量販店を除き、京東商城ほどアフターサービスを用意しているネット販売店はなかなかないだろう。

(写真2)京東商城からの配達物、雨に濡れないようビニールがかぶせられている

(写真2)京東商城からの配達物、雨に濡れないようビニールがかぶせられている

京東商城の配達サービスのレベルが高い!

京東商城はアフターサービスだけで勝ち上がってきたのか?京東商城は配達サービスもスゴい!京東商城は「211限時達」という配達サービスを打ち出している。主要な大都市に限られるものの、当日の朝11時までに注文した場合、当日中に製品を届ける。または、当日の夜23時(PM11時)までに注文した場合、翌日の15時までに配達する。

「211限時達」は一部の大都市に限られるものの、「次日達」という翌日に配達するサービスは全国256都市で展開している。北京、上海、広州、成都、瀋陽、西安を中心に6つの物流ネットワークを構築している。

(写真3)京東商城で購入した血圧計、メーカーの紙袋まで用意されていた

(写真3)京東商城で購入した血圧計、メーカーの紙袋まで用意されていた

3.実際に京東商城で購入!

配達がスピーディ

上海で実際に京東商城を利用してみた。中国製である九安(Andon)というメーカーの電子血圧計を109元(約1,800円)で発注。夜23時ごろにインターネットで注文したところ、なんと翌朝11時ごろに配達員が届けにきた。

上海市内は京東商城自身で物流ネットワークを築いているようだ。一般の宅配業者の配達員が持ってくるのではなく、京東商城の配達員が届けてくれる。

(写真4)京東商城で購入した九安(Andon)の電子血圧計(約1,800円)

(写真4)京東商城で購入した九安(Andon)の電子血圧計(約1,800円)

(了)

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