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浙江省の義烏(イーウー)で見かける「日本」!

義烏でもときどき見かける「日本」。義烏の市内中心部では日本料理屋も少なくない。義烏から上海に戻るために駅乗り口でふと上をみると、イーウーパスポートという会社が日本語で大きな看板広告を出している。まさか日本語の看板とは?!

1.義烏(イーウー)の中心部には日本料理屋が多い

中国最大規模の卸売市場がある義烏

上海から鉄道で3時間ほどのところに位置する浙江省の義烏(イーウー)。中国輸入にかかわっていない日本人はあまり聞いたことがない街かもしれない。この義烏(イーウー)には中国で最大規模の雑貨卸の市場があることで有名だ。日本からも買付けにくる輸入業者も少なくないといわれている。

義鳥市(イーウー)とは?
義鳥市(イーウー)は、上海市から列車で2時間くらいのところにある浙江省金華市にある県級市。戸籍人口75万人、他の都市から移ってきた人が約140万人いると言われている。中国最大の卸売市場がある街として世界的に有名。

たくさんある日本料理屋!

義烏市内の中心部を歩いていると、日本料理屋を目にすることが多い。そのなかの1軒である「水寿司」の店長によると「義烏には回転寿司屋が多いですよ。義烏には日本人はほとんどいないので、日本料理屋の顧客はほとんど中国人です」と教えてくれた。

(写真1)義烏市内の中心部の頤和大酒店の裏側にある水寿司

(写真1)義烏市内の中心部の頤和大酒店の裏側にある水寿司

水寿司の店長にこの店舗の1ヶ月の賃料を聞いてみると、100㎡ほどの店舗の賃料は8,000元(約13.2万円)もするという。雑貨卸で有名な街であっても、浙江省の地方都市なので賃料が8,000元もするとは思ってもいなかった。30代前半の若い経営者でもある店長は、すでに義烏で6年ほど日本料理屋を経営しているという。

ちなみに、この水寿司の親子丼と生姜焼き定食はなかなか美味い。中国の日式料理屋もなかなか悪くない。

日式料理屋とは?
日式料理屋とはおもに中国人顧客をターゲットに経営されている日本料理屋。中国で生活する日本人のあいだでは「日本風の料理屋」というイメージをもっている。日式料理やは日本人の満足する味に達していないところが多い。
(写真2)中国では「桜」「松屋」「赤坂」などの日本料理屋の店名が多い

(写真2)中国では「桜」「松屋」「赤坂」などの日本料理屋の店名が多い

(写真3)義烏中心部の頤和大酒店に併設されている日本料理屋「明月」

(写真3)義烏中心部の頤和大酒店に併設されている日本料理屋「明月」

2.イーウーパスポートのデカイ看板

義烏の鉄道駅で見かける日本語のデカイ看板

義烏から上海に戻るとき、ふと目に入ってきたのは「イーウーパスポート」という会社のデカイ看板。イーウーパスポートは義烏を中心に中国輸入ビジネスを支援している会社。この会社を立ちあげた佐藤大介氏は、中国輸入2年目で年商4億円も売り上げたようでスゴい。

(写真4)義烏駅の乗り口に大きく掲載されているイーウーパスポートの看板

(写真4)義烏駅の乗り口に大きく掲載されているイーウーパスポートの看板

はたしてこの看板の広告掲載費はいったいいくらするのだろうか?義烏(イーウー)に住んでいる中国人によると「義烏の市場には黄金(ゴールド)が山のようにある。どれが黄金(ゴールド)か見分けることができればね」と話していたことが印象的だ。どれが売れる商材か?これがもっとも重要なことだろう。(了)

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