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中国で割安に購入、日本でも利用できるモバイルWiFi!

中国に滞在している日本人が一時帰国のときに不便に感じるのはインターネット環境。日本では無料で利用できるWiFiスポットはあまりない。日本に出張などで一時帰国の多い人におススメなのは、中国で販売されているモバイルWiFiの活用だ。

1.モバイルWiFiなら華為(HuaWei)

年1~2回の一時帰国はレンタル、毎月帰国なら購入が安い!

これまで日本に一時帰国していたときは、格安レンタルショップの「WiFiレンタル屋さん」でモバイルWiFi(ポケットWiFi)をレンタルしていた。この「WiFiレンタル屋さん」のレンタル料金は1日あたり450円(税込)で、半月(14泊)を超えてレンタルする場合は1ヶ月あたり6,750円(税込)。ほかのレンタル業者にくらべて、圧倒的に割安だ。しかも、利用額の5%のポイントが貯まり、次回以降のレンタル時に利用することができる。

年1~2回程度しか一時帰国しないのであれば、「WiFiレンタル屋さん」でモバイルWiFiをレンタルすると良いだろう。もし、一ヶ月に1度くらい一時帰国するならば、中国でモバイルWiFiの機器を購入して、日本のOCNやインターネットイニシアティブ(IIJ)などが提供している格安SIM(データ通信用)を契約したほうが費用を抑えることができる。

だいたい日本の半値以下のLTE対応のポケットWiFi!

現在、中国でも高速通信規格のLTEが少しずつ普及していて、LTEに対応したモバイルWiFiも販売されている。中国のモバイルWiFiは、MIFI(Mobile WiFi、モバイルWiFi)と呼ばれている。今回、大手ネット通販サイトの1号店(yhd.com)で購入したのは華為(HuaWei)が発売しているモバイルWiFiの「EC5373」。価格は519元(約10,400円)。日本で販売されているモノと比べると半値くらいだ。

(写真1)ネット通販大手の1号店で購入した華為(HuaWei)の「EC5373」

(写真1)ネット通販大手の1号店で購入した華為(HuaWei)の「EC5373」

華為(HuaWei)とは?
華為(HuaWei)は、広東省深セン市を拠点に情報通信関連の事業を展開する中国の民間企業。1987年設立。世界100カ国以上で事業展開している。2014年の売上高は約460億ドル(約5.5兆円)。正式名称は華為技術有限公司(Huawei Technologies Co.,LTD.)。

格安SIM(データ通信用)を利用すると月額1,000円以下!

日本で販売されている同等製品はだいたい2万円以上する。中国で購入したほうが割安だ。残念ながら、この「EC5373」は日本で販売されていない。このモバイルWiFiに月額1,000円の格安SIM(データ通信用)を契約して利用すると、日本滞在時の通信費を以前よりも削減できるだろう。

ちなみに、IIJが提供しているIIJmioのミニマムスタートプラン(データ通信用)なら月額900円で3GBまで利用可能だ(2015年4月より3GBに増量ずみ)。IIJはドコモの通信回線を利用しているので、ドコモのLTEと通信速度に大きな違いはない。

ネット通販サイトの1号店とは?
1号店は2008年7月にスタートしたネット通販サイト。中国最大の食料品ネットスーパーと言われている。創業者の于剛(ユ・ガン)は武漢大学、ペンシルベニア州立大学卒。1号店を創業する前にアマゾン、デル(DELL)に勤務。

2.華為のLTE対応のモバイルWiFi「EC5373」

手のひらサイズの大きさで軽い!

この華為(HuaWei)の「EC5373」はとにかく軽い。これまで「WiFiレンタル屋さん」でレンタルしていたY!mobile(旧イーモバイル)のPocket WiFi LTE GL06Pの半分くらいの重さ。現在、日本で販売されているモバイルWiFiの多くは華為(HuaWei)製が多い。このPocket WiFi LTE GL06Pも実は華為(HuaWei)が製造している。

(写真2)とても軽い華為(HuaWei)のモバイルWiFi「EC5373」

(写真2)とても軽い華為(HuaWei)のモバイルWiFi「EC5373」

日本で利用できる通信規格は「FDD-LTE」と「WCDMA」

中国でデジタル機器を購入する場合、もっとも重要なのは日本で利用できるかどうか?この華為(HuaWei)の「EC5373」は日本で利用可能だ。日本でモバイルWiFiを利用するための条件は、「FDD-LTE(LTE用)」「WCDMA(3G用)」の通信規格に対応しているかどうか。

(写真3)モバイルWiFiの分野では華為(HuaWei)の市場シェアが高い

(写真3)モバイルWiFiの分野では華為(HuaWei)の市場シェアが高い

現在、LTEは「FDD-LTE」と「TDD-LTE」の2つの通信規格が主流。日本の大手通信キャリアのドコモ(Docomo)、au、ソフトバンク(softbank)はどこも「FDD-LTE」を利用している。いっぽう、中国では中国移動は「TDD-LTE」、中国電信と中国聯通は「FDD-LTE」を利用している。中国移動の「TDD-LTE」のみに対応したスマートフォンやモバイルWiFiを購入すると、残念ながら日本で利用することはできない。

日本のLTEの通信規格
ソフトバンクの「Softbank 4G LTE」、ドコモの「Xi(クロッシィ)」、auの「au 4G LTE」は、すべてFDD-LTE方式。

念のため「WCDMA」も!

日本のLTE通信は使用制限が設けられている。契約しているSIMカードの契約容量を超えるとLTE通信ができず、低速度のデータ通信(200KB)になってしまう。日本の低速度である3G通信はWCDMA方式。念のため、WCDMA方式に対応しているモバイルWiFiであることを確認しておこう。

日本のアマゾンでは華為(HuaWei)のE5372が販売されているが、価格は約1万9千円と中国版の倍近い。中国を拠点に生活している人は中国で購入したほうが割安だ。(了)

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