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中国で販売されている足裏カイロ「暖宝宝」の正体は?

冷え性の人にとって冬場の足裏カイロは重宝するアイテムのひとつ。日本では桐灰化学が販売する「足の冷えない不思議な足もとカイロ」がおススメ。残念ながら中国では手に入らないが、中国では「暖宝宝」という製品が代替品として使える。

1.中国で入手できる足裏カイロ「暖宝宝」

中国のネット通販で販売されている小林製薬の足裏カイロ

冬場に大活躍するのは足裏カイロ。冷え性の人にとっては冬場の必須のアイテムになっているのではないだろうか。中国でもネット通販サイトの1号店で、この足裏カイロを入手することができる。

ネット通販の1号店とは?
1号店は2008年7月にスタートしたネット通販サイト。中国最大の食料品ネットスーパーと言われている。創業者の于剛(ユ・ガン)は武漢大学、ペンシルベニア州立大学卒。1号店を創業する前にアマゾン、デル(DELL)に勤務。

中国では怪しそうな足裏カイロが販売されているなかで、上海小林日化というメーカーが発売している「暖宝宝」という製品が目にとまった。3足セットは19元(約310円)で販売されている。

小林製薬といえばお馴染みの商品

この「暖宝宝」のパッケージには、「日本の小林製薬の技術」と明記されている。日本の小林製薬といえば「ブルーレット」「熱さまシート」「のどぬ~るスプレー」でお馴染みの日用品メーカーだ。

(写真1)中国のネット通販で購入できる足裏カイロ「暖宝宝」

(写真1)中国のネット通販で購入できる足裏カイロ「暖宝宝」

上海市閔行区に工場がある

この小林製薬の100%子会社である上海小林日化有限公司は、上海市の少し郊外である閔行区に工場がある。1998年に設立された同社は、当初は合弁会社としてスタートして2002年に小林製薬(日本)が他の出資会社から持ち分を買い取っている。

(写真2)「日本の技術」をアピールしたパッケージになっている

(写真2)「日本の技術」をアピールしたパッケージになっている

2.桐灰(きりばい)カイロが好き

日本の桐灰カイロがいい

中国では小林製薬の「暖宝宝」を購入しているものの、じつは日本で販売されている桐灰化学が発売している「足の冷えない不思議な足もとカイロ(桐灰カイロ)」のほうが好きだ。

(写真3)桐灰化学の「足の冷えない不思議な足もとカイロ」

(写真3)桐灰化学の「足の冷えない不思議な足もとカイロ」

中国で発売されている「暖宝宝」とくらべると、桐灰カイロのほうが保温が長持ちするしカイロが破けたりしない。

3.桐灰カイロは中国で入手できるのか?

桐灰カイロのお客様相談室に問い合わせ

この桐灰カイロを中国で入手することはできないのだろうか?日本に一時帰国しているときに、桐灰カイロの公式ホームページに記載されているお客様相談室に「中国で入手することはできますか?」とメールで質問すると、翌日には日本の携帯電話に桐灰カイロのお客様相談室から電話がかかってきた。

桐灰カイロの担当者によると「中国でも入手可能です。中国では『暖宝宝』という商品名で販売しています」との回答。なんと、2001年に小林製薬は桐灰化学を買収していて、中国で製造されている「暖宝宝」は桐灰カイロの技術だった。

担当者によると「日本で桐灰カイロ名で販売している足裏カイロと、『暖宝宝』は同等製品と聞いています」とのこと。ちなみに、中国では「足の冷えない不思議な足もとカイロ」の正規輸入品は販売していない。

同等製品でも使ってわかる品質の違い

「暖宝宝」(中国)と「足の冷えない不思議な足もとカイロ」(日本)は同等製品。しかし、実際に使い比べてみると明らかに「足の冷えない不思議な足もとカイロ」のほうがいい。

(写真4)15足セットが1000円前後で販売されている

(写真4)15足セットが1000円前後で販売されている

小林製薬は使い捨てカイロの世界シェアトップ企業だった

小林製薬は桐灰化学を100%子会社にして、「使い捨てカイロ」という製品分野では世界トップシェアの企業になっている。この足裏用の「使い捨てカイロ」という分野は、中国でもまだまだ伸びていくのではないだろうか。まだまだ中国では足裏用の「使い捨てカイロ」の認知度が低いので、これからいかに認知度をあげていくか重要だろう。

(写真5)パッケージでは「暖宝宝」のほうが暖かそう

(写真5)パッケージでは「暖宝宝」のほうが暖かそう

ただし、中国では足裏用の「使い捨てカイロ」の類似品がネット通販では販売されており、市場が大きくなってくると競合他社も出てくるかもしれない。とにかく、ひとりのユーザーとしては「暖宝宝」を「足の冷えない不思議な足もとカイロ」と同じ品質に早くしてほしい。(了)

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