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ネット通販の京東商城で購入したDEERMAの加湿器

上海の冬の空気は乾燥していて、静電気の発生も少なくない。中国の冬の生活では、この問題を解決してくれる加湿器があると生活しやすいだろう。中国では100元(約2,000円)以下でも十分活躍してくれる加湿器を入手することができる。

1.中国の冬、加湿器が必要

広東省でも上海市でも中国は寒くて乾燥している

中国の冬はとにかく寒い。中国の南部に位置する華南地域(広州市や深セン市など)であっても、とくにマンションの部屋のなかは冷える。中国の住宅マンションは、日本のマンションと建材の質が異なるためか、部屋の室内であっても外よりも寒く感じるときは少なくない。

この寒さを防ぐため、エアコンの暖房かオイルヒーターをつけると、いっそう空気が乾燥してしまう。そのようなときに中国で活躍するのは加湿器。日本で購入することもなかった加湿器だが、中国ではすでに3台目。

(写真1)新しく購入したDEERMAの加湿器、78元(約1,500円)で購入

(写真1)新しく購入したDEERMAの加湿器、78元(約1,500円)で購入

広東省時代に活躍した美的(Midea)の加湿器

広東省に滞在していたときに手に入れた美的(Midea)の加湿器は、たしか90元(約1,800円)くらいでウォルマート(Walmart)で購入。

中国の美的集団とは?
美的集団は1968年に何亨健(ハ・シャンジエン)が広東省仏山市で創業。従業員は15万人。深セン証券取引所に2013年に上場。総合家電メーカーとして、冷蔵庫、テレビ、エアコン、洗濯機などを生産している。2013年の売上高は1,210億元(約2兆円)。製造拠点はベトナム工場をのぞいて、すべて中国国内で製造している
(写真2)美的(Midea)の加湿器、シンプルなデザイン

(写真2)美的(Midea)の加湿器、シンプルなデザイン

すでに2年ほど活躍した美的(Midea)の加湿器。今年も利用しようと思ったら、水を投入するところの給水口のフタがなくなっていて利用できない。広州市から上海市に引越しするときになくしてしまったのだろう。フタさえあれば今年も利用できたのに。

(写真3)フタがなくなってしまうと利用できない、ゴミとなった加湿器

(写真3)フタがなくなってしまうと利用できない、ゴミとなった加湿器

2.DEERMA(徳爾瑪)ってどんなメーカー?

京東商城で購入したDEERMA(徳爾瑪)の加湿器

ネット通販の京東商城(JD.com)で今回購入した加湿器はDEERMA(徳爾瑪)のDEM-F490(価格78元)。これまで中国で生活していてDEERMAというメーカーを耳にしたことすらない。このメーカーの製品は大丈夫だろうか?

京東商城とは?
京東商城は中国最大手の自社販売型のネット通販サイトを展開している。2013年の売上高は693億元(約1兆1,400億円)。創業者の劉強東(リュウ・チャンドン)が1998年に設立。2014年5月にベンチャー向け株式市場である米ナスダックに上場。
(写真4)京東商城で購入したDEERMAの加湿器DEM-F490

(写真4)京東商城で購入したDEERMAの加湿器DEM-F490

DEERMAってどんなメーカー

DEERMAについて調べてみると、広東省の広州市のとなりに位置する仏山市順徳区に位置する家電メーカー。DEERMAのホームページなどを見ても会社の実態がわかりにくい。1990年代に設立されたメーカーで、「ドイツのFlyingFishをデザインした企業と実力があるいくつかの企業が共同で出資した企業」と記載されている。アイロン、加湿器、掃除機などを中心に製造販売している。

なんとなくドイツ(外資)っぽい雰囲気を出しているが、外資との合弁企業とは記載されていない。では、なぜこの不思議なメーカーの加湿器を購入したのか?

(写真5)DEERMAのメーカーは仏山市順徳区、広東省の中山市で製造されている

(写真5)DEERMAのメーカーは仏山市順徳区、広東省の中山市で製造されている

DEERMAの加湿器を購入した理由は?

理由は価格が100元(約2,000円)以下で、とにかく京東商城でこの製品の評価(レビュー)が高かった。いま見てみると、4,000件を超える評価を得ていて、そのうちマイナス的な評価は60件しかない(割合的にマイナス評価は少ない)。好評度は96%。

実際、この製品を利用しても悪い点は(いまのところ)ない。3.5リットルも水を入れることができるので、数日間は水を補給する必要がなくて面倒くさがりな人には使いやすい商品だ。普通に考えると、美的(Midea)などの大手メーカーの製品を手にしてしまうが、ここまで評価が高いと聞いたことがないメーカーの商品であっても購入したくなる。(了)

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