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中国移動の3つの基本プラン、どんな特長があるのか?

中国のモバイル通信キャリア最大手の中国移動。中国で生活している多くの日本人は中国移動を利用しているだろう。そもそも中国移動にはどのような基本プランが用意されているのだろうか?中国移動の3つの基本プランを理解しよう。

1.どんな基本プランがあるのか?

中国移動の3つの基本プラン

中国最大規模の通信キャリアである中国移動(チャイナ・モバイル)は、スマートフォン(スマホ)や携帯電話の基本プランを3つにわけてサービスをおこなっている。

全球通(GoTone)、動感地帯(M-ZONE)、神州行(Easyown)の3つ。この3つのプランはそれぞれ特徴をもっている。ユーザーはスマホや携帯電話の使い方にマッチした基本プランを選ぶことで、通信料金をおさえることができるだろう。

(写真1)中国移動(チャイナモバイル)のなじみの看板(浙江省義鳥市内)

(写真1)中国移動(チャイナモバイル)のなじみの看板(浙江省義鳥市内)

3つの基本プランのなかにある利用プラン

中国移動は3つの基本プランをもっている。この基本プランのなかに、無料通話分やデータ通信容量の違いにより、利用プランが用意されている。この利用プランは毎月変更することは可能であるが、全球通、動感地帯、神州行の3つの基本プランは基本的に変更ができない。

そのため、この3つの基本プランの特長を理解して、自分にあった基本プランを見つけることが重要だ。基本プランによって、一分間あたりの通話料金単価や国内ローミングの加算料金の有無などに違いが発生するので注意が必要だ。

国内ローミングとは?
国内ローミング(国内漫遊)は、契約している番号の所属地域以外で利用する場合をさす。広東省では省内の国内ローミングが無料であったり、契約地域や契約条件によって費用の発生有無がことなる。

2.具体的な3つの基本プラン

全球通(GoTone):高い基本料だが利便性が高い

全球通(チュエンチョウトン)という基本プランは、中国国内の移動や出張が多いビジネスパーソンを対象にしているプラン。中国移動の基本プランによっては、通話を受信するだけで通話料金が発生するものがあるが、全球通は中国国内どこで電話を受けても無料。

全球通は基本的に国内(香港とマカオは除く)どこでも電話の受信は無料で、国内のどの地域に電話をしても一律の利用料金(一分間あたり同じ単価)となっている。

中国移動(上海)の全球通の商旅プラン58元(約950円)であれば、国内通話150分とデータ通信(流量と呼ばれる)30MBがついている。データ通信をたっぷり使いたいユーザーを対象とした上網プラン58元という利用プランは、国内通話50分とデータ通信200MBがついている。

  • 全球通の利用プランの価格帯(参考):58元~888元(約950円~14,500円)

動感地帯(M-ZONE):ターゲットはスマホ好きな若者

動感地帯(ドンガン・ディダイ)という基本プランは、スマホや携帯電話を頻繁に利用する若者ユーザー向けに用意されたプラン。ショートメール(短信、SMS)やデータ通信の無料利用分を基本プランに組み込んでいるものの、利用できる地域を限定することで、全球通よりも利用料金をおさえている。

ただ、契約地以外の利用や、地域をまたいだ国内通話(長距離通話)をする場合は、国内ローミング費用や割増された利用料金を負担しなければならない。

中国移動(上海)の動感地帯の網聊セット暢遊版18元(約300円)であれば、上海のみで利用できる120MBのデータ通信がついている。無料通話はついていない。

  • 動感地帯の利用プランの価格帯(参考):18元~38元(約300円~630円)

神州行(Easyown):かつては7割のユーザーが利用

神州行(シェンジョウ・シン)は、基本利用料がもっとも安い基本プラン。幅広いユーザーをターゲットとしており、かつては中国移動のユーザーの約7割が利用していたと言われている。

中国移動(上海)の神州行の軽松卡8元(約130円)であれば、無料通話はついておらず、データ通信(流量)が5MBだけついている。契約地以外で利用すると国内ローミング費用が発生したり、長距離電話は割増料金が徴収される。

  • 神州行の利用プランの価格帯(参考):8元~16元(約130円~260円)

(了)

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