中国上海市での電気、ガス、水道の光熱費の支払い方法は?
上海市では電気、ガス、水道の光熱費はどのような方法で支払うことができるのでしょうか。現在ではかなり便利になり、日本と同じようにコンビニでも支払いできますし、銀行引落しやインターネットでの支払いもできるようになっています。
1.上海市内での光熱費の支払い方法
上海市房屋租賃条例の第24条
上海市には不動産賃貸に関する条例が制定されています。この上海市房屋租賃条例(2000年7月施行)の第24条によると、電気、ガス、水道などの光熱費はアパートを借りている人(賃借人)が負担すると明記されています。
日本においても電気、ガス、水道など利用している人が負担するのが一般的ですので、上海市のこのような条例は日本人にとっても違和感はないでしょう。では、上海市に住んでいる人は、一般的にどのように光熱費を支払っているのでしょうか。
コンビニでも支払い可能
上海市では地区により電気、ガス、水道の事業会社が異なりますので、もしかすると住んでいる場所によって請求期間に違いがあるかもしれません。上海市虹口区の場合は、電気料金は毎月1回、ガス料金と水道料金は2ヶ月に1回の頻度で請求書が届きます。
上海市ではこのバーコードがついている請求書をもってコンビニにいくと支払うことができるようになっています。とても便利ですね。この請求書には支払期限が記載されていて、その支払期限を過ぎるとコンビニで支払いができなくなってしまうので注意が必要です。
便利なインターネットサイト「付費通」
上海市では付費通(フーフェイトン)というインターネットサイトで電気、ガス、水道、携帯電話、固定電話、ケーブルテレビなどの料金を支払うことができます。インターネット上での支払いになりますので、前もって中国の銀行に口座を開設してインターネットバンキングができるように手続きしておく必要があります。
- 付費通とは?
- 付費通は、電気、ガス、水道などの公共サービスの事業会社が共同で2003年5月に立ち上げたサービス。上海市政府が先頭にたってサービスを生み出した。現在ではケーブルテレビ料金やマンション管理費(物業費)まで支払うことが可能。
この付費通の便利な点は、自分が一度支払った光熱費はウェブサイト上に顧客番号が登録され、手元に請求書がなくてもインターネット上で未払いの光熱費の確認や支払いができるところです。
しかも、インターネット上で支払うことができるので、日本に1ヶ月ほど一時帰国していても日本から支払うことが可能です。1ヶ月ほど日本に一時帰国していたら、電気の供給が止められていたということを避けることができます。
銀行口座からの自動引落しも可能
もちろん、日本と同じように銀行口座から自動引落しも可能です。この自動引落しをするためには、銀行にいって自動引落しの手続きを行う必要があります。少しだけ面倒ですので、わたしは付費通で支払っています。
2.中国の光熱費のメーターはどこにある?
お部屋のなかに設置されているガスメーター
中国のガスメーターは一般的に室内に設置されています。広東省に住んでいたときは前払いで一定額をチャージする方式でしたが、上海では後払いが一般的です。ガスメーターは室内にあるため、2ヶ月に一度の頻度でメーターの数値を確認する測定員が自宅を訪れます。
ガスメーターの確認にきた測定員に、メーターに表示されている数値を申告すればOKです。小数点以下の数値は報告不要で、整数の数値を伝えればOKです。
マンションのエントランスに自己申告表
最近知ったことですが、賃貸しているマンションのエントランスに「抄煤気(ガスを測る)」と書かれた紙が貼りだされていました。ガスメーターを測定する人は自宅訪問しても不在である住民が少なくないので、効率を考えてはじめたのでしょうか。自分の部屋番号のところにガスメーターの数値を記入すればOKです。
お部屋の外に設置されている水道メーター
中国の水道メーターは一般的に部屋の外に設置されています。青色のカバーを上げると、水道使用量が表示されています。室内にあるガスメーターと違って、水道水は測定員が自ら記録をしています。
ちなみに、中国で水道水が急に出なくなったときは、水道水の元栓でもある水道メーターを確認することをおススメします。近所の人が誤って、他の部屋の水道水の元栓を閉めている場合があります。おそらく、台所や浴室などの水回りの内装工事のときに閉めてしまったのでしょう。
じつは電気メーターを発見できていません。部屋の外にあるはずですが、いったいどこにあるのでしょうか。(了)