中国の高速鉄道、松江南駅から上海虹橋駅にたった14分間

2014年12月23日 | 上海を知る, 中国の便利情報を知る

上海市郊外にある松江区という静かな街。上海市中心部ほど住宅価格も高くありませんので、松江区にマンションを購入する中国人も少なくないでしょう。上海市内の中心と松江区を結ぶ交通手段はどうなっているのでしょうか？

１．いろいろな交通手段がある上海市松江区

地下鉄にのっても松江区まで移動可能！

上海市郊外にある松江区という街。この松江区から上海市内に移動する場合、各駅停車の地下鉄もありますし、通常の列車や高速鉄道もあります。徐匯区にある上海南駅から普通列車に乗る場合は、松江駅（古い列車の駅）まで20分程度で到着します。

長寧区にある上海虹橋駅から高速鉄道に乗ると、たった14分程度で松江南駅（新しい駅）までいくことができます。そして、地下鉄９号線として松江南駅まで地下鉄に乗ることも可能です。

上海市の松江区とは？: 上海市の松江区とは、上海市のなかにある16区１県のうちの１つ。2013年末の総人口は173万人、そのうちの戸籍人口は59万人。半分以上の住民は外地から移ってきたか、一時的に松江区に滞在している人。上海市中心（静安寺）から松江新城まで地下鉄９号線で約１時間かかる。

（写真１）地下鉄松江南駅、９号線で松江区まで来ることが可能

松江区の南に位置する松江南駅（高速鉄道の駅）

上海虹橋駅から松江南駅までは高速鉄道の和諧号が走っています。この和諧号は、いわゆる中国版の新幹線です。この和諧号の乗車料金は乗車する時間帯によって少しことなります。基本的には２等席で13.5元（約270円）ですが、午前中の２等席は8.5元（約170円）と安くなっています。

中国の和諧号とは？: 和諧号は2007年からスタートした中国の高速鉄道。CRH（China Railway High-speed）とも呼ばれ、日本語では「中国高速鉄道」。現在の中国高速鉄道は、シーメンス（ドイツ）、川崎重工（日本）、ボンバルディア（カナダ）、アルストム（フランス）などの海外技術をもとに、中国が独自開発したとされている。最高時速350km/h。

（写真２）松江区の南に位置する松江南駅、周囲に高層ビルはない

２．中国の列車の切符はインターネットで予約が便利

やけにデカイ駅の切符販売窓口

中国では現在、インターネット上で普通列車や高速鉄道のチケット（切符）を購入することができます。おススメは中国の鉄道部門が運営している12306.cnというサイトです。このサイトでチケットを購入するには、中国の銀行でインターネットバンキングを開設しておく必要があります。中国の大手銀行の場合、インターネットバンキングの利用開設は無料です。

この12306.cnで列車チケットを予約・支払いをして、現物のチケットは駅構内の切符販売窓口で受け取ります。街中にある列車チケットの販売代理店でも実物チケットの発行は可能ですが、１枚あたり５元（約100円）の手数料が発生します。また、はじめて列車チケットをインターネットで購入するときは、身分証明証の認証作業がありますので、駅構内の切符販売窓口でしか受け取ることができません。

なお、中国人は駅構内にある自動発券機でチケットを受け取ることができますが、居民身分証を持っていない外国人は駅販売員がいる窓口に並ばなければなりません。パスポートでは自動発券機を利用できないからです。