上海の光熱費(電気、水道、ガス)の支払いは「付費通」が便利!
中国で電気、ガス、水道などの光熱費の支払いはどのようにしているでしょうか?上海市内に住んでいる人は「付費通」とよばれる支払いサイトが用意されています。これで長期一時帰国中でも日本から光熱費の支払いができてしまいます。
1.インターネットでの支払いサイト
便利な光熱費支払いサイト「付費通」
上海市内でアパートを借りて生活している人は、基本的に電気、水道、ガスなどの光熱費を毎月支払っているはずです。その支払いに便利なインターネット上のサイトは「付費通」です。このサイトを通じて、電気、水道、ガス、携帯電話、インターネット回線、ケーブルテレビなどの支払いをすることができます。
- 付費通とは?
- 付費通は、電気、水道、ガスなどの公共サービスの事業会社が共同で2003年5月に立ちあげたサービス。上海市政府が先頭にたってサービスを生み出した。現在ではケーブルテレビ料金やマンション管理費(物業費)まで支払うことが可能。
日本と違って銀行引落しは面倒
日本で賃貸マンションを借りると、あらたに電気、ガス、水道の契約を自分名義で行うのが一般的です。その契約時に銀行口座を指定しておき、毎月発生する費用を銀行口座から引き落としてもらうのが一般的でしょう。
いっぽう、中国では家主である大家さん名義で電気、水道、ガスなどを契約しています。その大家さん名義の光熱費に対して、毎月賃貸しているアパートの住所に送付される支払い請求書にしたがってコンビニエンスストアなどで借り主が支払うことが一般的です。
もし、日本と同じように銀行引落しの手続きをしてしまうと、アパートから出て行くときに銀行引落しの解約手続きも忘れずに行わなければなりません。そのため、日本と同じように銀行引落しの手続きをしている人はあまりいないでしょう。
もちろん、賃貸マンションではなくサービスアパートに入居している人は、管理オフィスまたはフロントに家賃と一緒に光熱費を支払えば大丈夫です。
2.インターネットバンキングの開設が必要
便利だけどインターネットバンキングの手続きが必要
上海市内で光熱費の支払いに便利な「付費通」というインターネットサイトで支払い行うには、中国国内に銀行口座を開設している必要があります。さらに、その銀行口座でインターネットバンキングを使えるように手続きしておかなければなりません。
中国で生活している人で銀行口座を開設していない人は少なくないでしょう。しかし、インターネットバンキングを使えるようにしている日本人はそれほど多くないかもしれません。
中国のインターネットは日本人が考えている以上に発展しています。阿里巴巴グループの淘宝網(タオバオ)、天猫(Tmall)だけでなく、家電通販の京東商城や1号店などでネットショッピングするときに必須の決済ツールです。
- 京東商城とは?
- 京東商城は中国最大手の自社販売型のネット通販サイトを展開している。2013年の売上高は693億元(約1兆1,400億円)。創業者の劉強東(リュウ・チャンドン)が1998年に設立。2014年5月にベンチャー向け株式市場である米ナスダックに上場。
なにより長期一時帰国時に日本から支払いができる!
この「付費通」を使えるようにしておくと、日本に長期間帰国するときに日本国内からインターネットで光熱費の支払いをすることができます。中国の光熱費の支払い期限は、請求日から支払期日までのあいだが短いので、長期休暇から帰ったら電気が止められていたということも起こります。
中国でインターネットバンキングを開設して、「付費通」を試してみてはいかがでしょうか。(了)