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中国の大学の種類、一本大学(第一批次本科)とは何か?

中国の一本大学という呼び名を聞いたことがあるだろうか?中国には一本大学や二本大学という分類で大学をランクづけしている。中国の大学入試である高考では、この分類によって志願できるかどうか決まる重要なランク分けだ。

1.日本の大学入試センター試験に相当する高考

中国の大学の種類?

「あの大学は一本大学だ」。または、「第一批次や一本線の大学」という言葉を中国でときどき耳にすることがある。このような大学は、一体どのような大学の分類なのだろうか。

中国の大学の種類というと「大学本科」や「大専」という区分はよくしられている。「大学本科」は日本でいう4年制の大学に相当し、「大専」は2年または3年制の日本の短期大学(短大)や専門学校に相当する。

中国の分類
中国の大学本科と大学専科(大専)とは、大学本科は4年制、大学専科(大専)は基本的に3年制のコースになっている。大きな違いは、大学本科は学位と卒業証書を取得できるが、大学専科は卒業証書にのみで学位は取得できない。日本人のあいだでは大学専科のことを短期大学(短大)と呼んだりしている。

高考という大学入試

中国で大学に入学するためには、毎年6月におこなわれる高考とよばれる大学入試を受験しなければならない。高考の正式名称は普通高等学校招生全国統一考試という。日本の大学入試センター試験に相当する試験だ。

この高考は、毎年6月7日、8日(一部地域は3日間)におこなわれている。教育部(文部科学省に相当)が主管し、試験内容は省(自治区、直轄市)ごとにことなっている。試験結果の発表日は省(自治区、直轄市)によりことなるが、2014年度は6月22日から26日のあいだに実施されている。

2.高考の点数で志願できる大学ランクを決められる

日本にはない大学のランクづけ

中国の大学は、いろいろな切り口でランクをつけられている。そのひとつの切り口として、大学のランクごとに高考の足切り点数(最低ラインの点数)が決められている。その足切り点数により、一流大学(重点大学)と呼ばれる一本大学(第一批次本科)、二本大学(第二批次本科)、三本大学(第三批次本科)とわかれている。

一部の大学は、専攻学科によっては一本大学に属しているが、別の一部の専攻学科は二本大学に属しているというケースもある。日本人が耳にする一流大学である北京大学、清華大学、中国人民大学、中山大学、上海交通大学などは、すべての専攻学科が一本大学に属している。

具体的なランクの違い

高考は全国で同じ日におこなわれているものの、試験内容は各省(自治区、直轄市)で異なる。地域により試験内容が異なるため、各ランクの足切り点数も地域で異なっている。

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2014年に行われた北京市の文系試験(満点:750点)では、一本大学の足切りラインは565点だった。二本大学の足切りラインは507点で、三本大学は458点だった。

北京市の高考の受験科目は?
北京市の2014年高考の試験内容(文系)は、国語150点、文系数学150点、外国語150点、文系総合(政治、歴史、地理などの総合科目)300点で構成された合計750点を満点としている。

2014年の河北省の場合、一本大学の足切りラインは563点、二本大学は513点、三本大学は415点だった。北京市と河北省ではテスト内容が異なるため、点数の高い低いをそのままくらべることはできない。一本大学の足切りラインをこえた受験生だけが、一本大学を志願することができる。

上海市は三本大学(第三批次本科)の足切りラインを設定していない。上海市内には三本大学に属する大学がないものの、ほかの省の三本大学を受験するには二本大学の足切りラインをこえていなければならない。

3.具体的な一本大学や二本大学の合格ラインは?

北京大学(一本大学)の場合

2013年度の北京市の一本大学(文系)の足切りラインは、549点(満点:750点)だった。新浪教育のデータによると、北京大学の文系の平均合格点数は659点。北京大学の合格ラインは足切りラインを大きくこえており、あくまでも足切りラインは志願できる最低ラインということがわかる。

北京石油化工学院(二本大学)の場合

2013年度の北京市の二本大学(文系)の足切りラインは、494点(満点:750点)だった。新浪教育のデータによると、北京石油化工学院の文系の平均合格点数は515点。

受験生は過去の志望する大学の合格点数を分析し、今年の合格可能な予想点数を計算する。その予想点数と自分の点数をくらべて、志願する大学を選んでいく。

(了)

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