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上海でイベントチケットの取得、チケットの販売サイトが便利!

中国でコンサートやイベントなどを見にいきたいとき、どのような方法でチケットを入手したらよいだろうか?これまでは旅行代理店やイベント会場でチケットを購入するのが一般的だったが、最近はチケット専門サイトが普及してきている。

1.中国のチケット専門の販売サイト

中国でイベントのチケットを入手するには?

中国でコンサートや展示会などのイベントのチケットはどのような方法で入手できるだろうか?これまでは旅行代理店やイベント会場で購入することが一般的だったが、最近ではチケット専門のインターネット販売サイトがたくさん出てきているので活用するとよいだろう。

日本であれば全国的なチケット専門サイトのチケットぴあローソンチケット(ローチケ)楽天チケットなどは利用者から高い信頼を得ている販売サイトとなっている。いっぽう、中国では山のようにチケット販売サイトが出てきており、これから激しい競争を得て選別が進んでくると思われる。

中国にもすでに全国的なチケット専門サイトがあり、たとえば中国票務網大麦(damai.cn)などがある。しかし、日本の総合チケット販売サイトとくらべると、取り扱っているチケットが大幅に少ないのが現状だ。

上海市のチケット通販、事前に決済手段の準備を!

上海市で2015年7月9日~13日まで開催されている「第11回 中国国際動漫遊戯博覧会」(中国国際アニメ・ゲーム博覧会)を見学するため、東方票務という上海市のチケット専門の販売サイトを利用したところ、意外にもスムースにチケットを購入することができた。

この中国国際アニメ・ゲーム博覧会の主催者側は東方票務に全面的に販売委託し、そこから各チケット販売会社に再委託するという仕組みになっている。

(写真1)「第11回 中国国際動漫遊戯博覧会」(中国国際アニメ・ゲーム博覧会)

(写真1)「第11回 中国国際動漫遊戯博覧会」(中国国際アニメ・ゲーム博覧会)

2.実際にチケット購入

中国では電子決済アプリの支付宝(アリペイ)が便利!

この東方票務でチケットを購入するときには、中国のインターネットバンキングや電子決済アプリの支付宝(アリペイ)を使えるようにしておかなければならない。中国では日本で発行されたクレジットカードは中国国内の多くのネット通販サイトで利用できなかったり、利用手数料として50元(約1,000円)ほどの追加費用を徴収するところも少なくない。

(写真2)アリババ集団が展開する電子決済アプリの支付宝(アリペイ)

(写真2)アリババ集団が展開する電子決済アプリの支付宝(アリペイ)

中国では海外で発行されたクレジットカードを国際クレジットカードと呼んでいて、中国国内で発行されたクレジットカードと区別されている。中国に滞在している人は、中国のインターネットバンキングか支付宝(アリペイ)などのインターネット決済手段を持っていたほうがよいだろう。

支付宝(アリペイ)とは?
支付宝(アリペイ)とは、阿里巴巴(アリババ)集団が展開している電子決済アプリ。2004年からサービス開始。インターネット上で決済できるだけでなく、ファミリーマートや大手スーパーのカルフールなどの実店舗での利用も進んでいる。利用登録者は3億人超で、実際のアクティブユーザー数は2.7億人と公表されている。外国人でも利用可能。

電子チケットなら送料不要

中国国際アニメ・ゲーム博覧会の入場チケットの公式価格は60元(約1,200円)。東方票務などのネット通販サイトでは、公式価格で前売り券のみを取り扱っている。そのため、インターネット上で決済をするときに、チケット(現物)を郵送するか、当日会場でチケットを引き換えるための電子チケットを発行するか、どちらかを選択する。

中国のさまざまなイベントやテーマパークでは、電子チケットの普及が進んできている。東方票務などの販売サイトで電子チケットを購入すると、スマートフォン(スマホ)や携帯電話にショートメッセージ(SMS)でチケット情報(番号、氏名など)が送られてくる。このチケット情報と身分証明書(パスポートなど)をもって、イベント会場で実物チケットに引き換えるという仕組みだ。電子チケットであれば郵送手数料は不要だ。

(写真3)イベント会場で電子チケットにより実物チケットを引き換え

(写真3)イベント会場で電子チケットにより実物チケットを引き換え

3.前売りチケットのメリットは?

中国国際アニメ・ゲーム博覧会(第11回、上海)では?

中国で事前にイベントチケットを入手しておくメリットは少なくない。モーターショーなどの大型イベントであれば、イベント会場で当日チケットが販売されていることも多いものの、中国では長蛇の列に並ばないといけない可能性がきわめて高い。

事前に電子チケットを取得しておくと、イベント会場で当日チケットを求める来場者と異なるチケット引き換えコーナーが設置されていることが多く、当日チケットを取得するよりも大幅に待ち時間が短くなる。

(写真4)当日券を求める長蛇の列(奥)、空いた電子チケットのレーン(手前)

(写真4)当日券を求める長蛇の列(奥)、空いた電子チケットのレーン(手前)

電子チケットがあればスムースに引き換え可能!

中国国際アニメ・ゲーム博覧会では、イベント会場である上海世博展覧館の外に当日券を求める人が長い列をつくっていた。事前に電子チケットを取得していると、別のレーンに並びスムースに現物チケットに交換することができる。

もちろん、イベントによっては当日チケットでも待ち時間なしに取得できるケースもある。来場者の多いイベントであれば、当日券を手に入れるために長い待ち時間を覚悟しないといけないだろう。

(写真5)PlayStation4(プレイステーション4)の体験ができるコーナー

(写真5)PlayStation4(プレイステーション4)の体験ができるコーナー

イベント会場周辺のダフ屋には注意!

中国でイベントが開催されるときは、会場周辺に「黄牛党」や「票販子」とよばれるダフ屋がチケットを販売していることが少なくない。最近では主催者側はチケット自体にQRコードをつけて、無料通信アプリの微信(WeChat)の「掃一掃(読み込み)」という機能で、正規チケットかどうか確認できるように工夫されているチケットも見られる。

以前よりはダフ屋による偽チケットは大幅に減っているが、当日チケット価格よりも割高になっているのが一般的。中国でもチケット専門サイトで前売り券を手に入れておいたほうがよいだろう。どうしてもダフ屋でチケットを購入するときは、イベント会場に近づくほど販売価格が安くなることに留意しておくと良いだろう。地下鉄の出口にいるダフ屋はもっとも高い価格で販売している。(了)

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